16


 「かっけぇ、かっけぇ!かっけぇっスよ、維薪いしんくん!」

新学期。朝からとさかがうるさすぎた。
まさしくにわとり。鳥類的な叫びの連発。

 「前だけ見てろ。―――くぅっ、かっこ良すぎっス!!やばい、死ねるまじ!!」

六本木事件のリプレイ。もういーから、まじ、うぜぇ。勝手に死ね。
そもそもてめぇが弱ぇのが悪ぃんだろうが。
とさかは、2学期早々出席。担任の先生は喜んだ。俺におもりをおしつけた。
1学期の勉強を教えてやってほしい。と、席を俺の隣にした。

 「うっせぇ、口閉じてろ。早くノート写せ。字、間違ってる、ここ!字、汚ぇ!」

汚ぇ字、間違いだらけの漢字を指摘。
とさかは、ケンカも強くて頭もよくてすげぇ。と、また叫ぶ。
てめえがケンカも弱くて頭も悪いだけだろが。
海外生活長いからって、このバカはある種天才だわ。
幼稚園からやり直せ。いや、生まれる前だ。

 「つぅか。どうしたらこんな点数とれんだよ。のび太か。」

夏休み明けテスト。とさかの数学、0点。無論、白紙ではない。
のび太ですら、数学―――算数だが。100点を取ったことがあるらしい。

 「大丈夫。足し算はできてるよ。マイナスの計算をしっかり覚えようよ。」

 「0点……初めて見た。とれるんだね、0点って。」

アホそらが微妙にディスり、ボケてんがストレートに貶なした。
とさかは、そのどちらも気にせずに、俺に一生ついていく。と、叫んだ。
メンタルだけは間違いなく最強だ。

 「置いてくわ、秒で。いや、瞬殺。ついてこれるわけねーだろ。」

 「ひでぇな、維薪くん。メンタルの問題っス、メンタル。」

わかってるわ。メンタルすらついてこさすか。
あー、もううぜぇ。これから毎日こんなんかよ。
しかも部活も総合格闘技部に入るらしい。まじか。
放課後も面倒くせぇ。

 「そうだよね。メンタル。陽色ひいろくんの素直な気持ちが麟大郎りんたろうくんにも届いたんだよね。」

思い出したようにアホ空。
麟大郎がとさかに感謝していた。と、伝えた。

 「陽色くんは、ヒーローのひいろ。だね!!」

満面の笑みでとさかを持ち上げる、アホ空。とさかが照れた。
だから、頑張れば勉強だってできるよ。と、両手を握った。

 「ありがと!空月あつきは、優しいな。それに俺と同じくらいの背なのに意外と強いのな。」

正直びっくりした。と、とさか。
意外と。じゃねーわ。弱ぇ奴は他人ヒト強さレベルが全く判別できないらしい。
Teddyテディにさえ本人に直接言おうとして、朔弥さくや先輩に止められていた。
下手したら侮辱罪だわ。いや、Teddyなら、死刑かも。
まぁ、アホ空は全く気にせずに笑顔を返したが。
  てんう
 「天羽もさ。真剣にはちょっとビビったけど……強いんだな。」

ボケ天はどこ吹く風。だ。ムシ。ともいう。
あの時、自分が人を殺めそうになったことなどさっぱり忘れているかのように。
まぁ、いいわ。俺はとさかを睨みつける。

 「いーから手ぇ動かせ。終わらせねぇと入部認めねぇからな!」

 「うそ。それは、イヤだ。維薪くんと一緒がいい。」

いっちゃん、それは可哀想だよ。と、アホ空。
維薪が決めることじゃないし。と、ボケ天。
全員うぜぇ!!

そして、放課後。
朝からのとさかのテンションは、恐ろしいほど持続していた。

 「がんばったね、陽色くん!部活、行こう!」

 「おーっ!ありがとう、皆。何だかんだ維薪くん、優しいッスね!」

このエネルギーを学業や運動能力にまわせよ。ため息。

 「頭いいし、ケンカ強ぇーし、まじ、すごいッス!!」

 「だよね。いっちゃんは本当にすごいよ。一位のいっちゃん、すごいよねぇ!!」

すげぇ、すげぇ、うるせえわ。
体育館へ移動中。俺の後ろでアホ空ととさかが盛り上がっている。

 「うっせぇ。お前らのすげぇ基準は低すぎなんだよ。こんなんフツ―だろ。」

俺が後ろに怒鳴ると、一瞬黙る。
次の瞬間。アホ空ととさかは顔を見合わせて、かっけぇ!!と声を揃えた。
あー、もう、どうでもいいわ。

体育館。俺はすでに呆れ疲れながら着替え、部活の準備を済ます。
アホ空が親切ご丁寧に体育館の案内や部活の事をとさかに説明。
転入生か。と、突っ込みたくなるのをこらえて横目で見ながら柔軟。
まもなくプリン先輩やウェーブ先輩、おおかみ先輩たちも現れた。

 「へぇ、なんか。面白そうなメンツ、揃ってますね。」

聞き覚えのある、ソフトヴォイス―――朔弥先輩。
隣で、だろ。と、龍月たつきが破顔した。
だから、おいでって言ったでしょう。
と、ずっと入部を誘っていた様子を伺わせた。
朔弥先輩は俺に向かって笑った。

 「維薪のおかげで陽色も学コ行く気になったみたいで、さんきゅうな。」

朔弥先輩は、俺も。と、付け加えた。
高校へ進学することに決めたらしい。
あまり学校に行っていなかった。
と、前に言っていたことから、進学に前向きではなかったようだ。
やはり、隣で龍月が微笑していた。

朔弥先輩は、坊主ぼうず先輩と狼先輩に礼儀正しく挨拶をした。
次いで、プリン先輩やウェーブ先輩。俺らにこれからよろしく。と、言った。

 「……何なの?」

素っ頓狂な声をあげたのは、ウェーブ先輩。

 「まじで、何なの?赤、黄色、オレンジ……紫。」

俺、プリン先輩、とさかに朔弥先輩の髪色を指摘。

 「そして、何!ダレ!白髪!!部外者だよね。こっちみてるんですけど!!」

俺は、ウェーブ先輩の視線の先を追いかけた。
扉にかじりつくように半身を隠してこちらをじっと見ている男―――キモ男。
うわ、まじか。

龍月が笑顔で手招きした。
六本木事件の際、逮捕されたキモ男。
現在は如樹きさらぎ病院に入院中と聞いた。
龍月が連れてきたか。
キモ男は俺と目を合わせると、いきなりダッシュして向かってきた。

 「維薪くん!会いたかった!……って、あれ?」

寸でで避けた。空を掴むキモ男。振り返って再び俺に向かってくる。
当然かわす。あきらめずに手を伸ばすキモ男。攻防。

 「カラフル!元気!いいな!!」

坊主先輩は快活に大きな声を張った。

 「ちょっと待て、白髪てめえ!維薪くんにさわんな!」

よくわかんねぇ展開。
とさかがキモ男の腕を引っ張り、張り倒された。

 「何、何なの?俺、辞めて良い?辞めさせて〜!」

ウェーブ先輩がムンクの叫びよろしく青ざめる。
ボケ天が辞めれば。と、口にして、ひどい。と、ウェーブ先輩。
ボケ天が面倒くさそうに眉をしかめた。

龍月は楽しそうに全体を眺め観て、プリン先輩と狼先輩は呆れ顔。
朔弥先輩は、呆れながらも穏やかな表情をしている。
アホ空はとかさとキモ男を止めに入った。
これ、収拾つくのか。

 「いっちゃん!止めてよ。いっちゃんが原因なんだからね!」

 「はぁ?ふざけんな。」

ちっ、面倒くせぇな。
俺は舌打ちをして、とさかとキモ男の隙に手を伸ばした。
まず、とさか。足払い、次いで背負い投げ。軽っ。叩きつけず、緩手。
相手が消えて空に伸ばしたキモ男の手をひねり、そのまま下に押し付けた。
ここまで数秒。

 「うひゃ、やっぱ速ぇなぁ。強ぇなぁ。」

キモ男が俺の脚にしがみ付いてきたので、頭を押し放つ。
いっちゃん、ありがとう。と、アホ空。
とかさが痛ぇ。と、身体を起こして、アホ空に手を引かれた。

 「……サル、トリ、イヌ。桃太郎だね、維薪。」

ボケ天の突っ込み。
順番も合っててムカつくわ。と、俺は吐いた。
龍月が腹を抱えて爆笑する。
狼先輩たちが、は?と顔をしかめたので、龍月が説明した。

桃太郎は、お供にサル、トリ、イヌの順に従わせたのには、意味がある。
陰陽五行説と干支の関係。
鬼退治にいく桃太郎は、鬼門―――つまり、丑と虎の方向へ向かう。
その反対側の干支―――申、酉、戌。が家来になる。
桃太郎の住む村は南西。そこから時計回りに鬼門へ向かった。
と、いわれている。
だから、申、酉、戌。の順番なわけだ。

つまり、申―――アホ空。酉―――とさか。戌―――キモ男。
ほぉ。と、坊主先輩は大きく頷いて、でも赤髪少年は、虎だろ。鬼だ。
と、真面目に言って首を傾けた。
じゃあ、桃太郎は鬼だったんスね。と、とさか。

 「あ〜!もう、うっせぇ!早く練習始めんぞ!!」

俺は、膝を曲げ重心を落とし、肘打ちを食らわせてキモ男の懐抱を解く。
キモ男は鼻血を出したが、嬉しそうに笑った。キモイわ。

 「大丈夫か……狛路はくろは維薪に会いに来ただけだから。」

龍月はキモ男を調教するように、あっちいっとけ。と、壁際を指した。
キモ男は大人しく従った。
龍月がキモ男の事を、害はないから大丈夫。と、説明する。
坊主先輩に部活開始を促して、ようやくまともに練習が始まった。

 「じゃ、新入部員。お手並み拝見といきますか。」

恒例の。と、龍月が笑う。俺は龍月に視線を送った。
朔弥先輩とやりてぇ!!
龍月はわかったわかった。と、大きく頷いて、俺の名を呼んだ。
よっしゃ!!

六本木事件のとき、ちらりと見えた朔弥先輩の戦い。
完治していない頭の傷。そんな状況でもほぼ無傷だった。
おそらく相当なやり手。
そのオーラは、少し龍月に似ている。
穏やかそうな雰囲気の中、芯には熱い炎がある風だ。
闘ってみたい。ずっと思っていた。

B×Bビービーの中で唯一中坊の隊長。B×Bは100人オーバーの族。
5人の隊長と副隊長がいる。その内の一人が朔弥先輩だった。

 「お手柔らかに。」

ゆったりとした笑みを浮かべ、朔弥先輩は学ランの上着を脱いだ。
ズボンは制服のままだが構わない。と、一呼吸。
朔弥先輩のオーラが独特のそれに変化した。
2分で。の龍月の声。ゴングが鳴った。

先手必勝!俺は様子見のジャブと右突きを放つ。
朔弥先輩は、素早い反応でガード。頭を抱える感じの肘を張るディフェンス。
次の瞬間、朔弥先輩はその状態のまま、俺の懐に飛び込んできた。
俺は後ろに大きく飛び、顔面に入りそうだった肘をギリで避ける。

 「……。」

ムエタイ。か。……いや、これは。
朔弥先輩は素直に俺を称賛して、フットワーク。独特な手の動き。

 「シラット……ですか。」

 「お、博学だね。さすが維薪。結構本気だったんだけどな。」

初見で避けられたのは、龍月さんに次いで二人目だ。と、言った。
ちっ、二人目かよ。しかも龍月の次。ムカつくわ。

シラットは、東南アジアで行われている伝統的な武術だ。
日本では未だマイナーなイメージがあるが、千を超える流派がある。
その変化やさまざまなスタイルは、婚礼パフォーマンスから護身術。
武器を使用しての格闘術まで幅広い。

ブルース・リーが創始したジークンドーにも取り入れられた。
警察や軍隊向けの軍用シラットを一般人向けに改良したローコンバットもある。
急所への攻撃に焦点をあてているので、実戦ではかなり有効だ。
あの時、朔弥先輩がほぼ無傷だったのもうなずけた。

堅汰けんたによる奇襲の鉄パイプ。
朔弥先輩じゃなくとさかだったら間違いなく死んでいた。
アジアを転々としていた。そうとさかが言ってたっけ。成程。
おもしれぇ。ルールなしガチでやりてぇわ。

俺は、ある程度の距離を保ちつつ蹴りを連打した。ローにミドル。
身長さはほぼない。数センチ劣るくらい。足の長さも同様か。
となると必勝法の一つは、これだ。
朔弥先輩が俺のフットトラップに防御するその隙を狙って、ハイキック。

 「うわっ!」

思わず朔弥先輩が声をあげてのけぞるも、さすがに避けられた。
でも、戦闘体勢は不十分。回転を利用してもう一発……一瞬我に返る。

 「……。」

龍月のタイムアップの声。ハイキックを寸止め。ゆっくり脚を下した。

 「こりゃ、完全にタイムに救われたなぁ。」

朔弥先輩は紫色の髪をかいて、俺の頭、気にしてくれたんでしょう。と、笑った。
正直さすがに右のハイキック食らったらヤバかった。と、またくしゃっと笑う。
鉄パイプ、殴打の箇所。俺も一瞬迷いが生じた。

 「いんじゃん、維薪の優しさが見れて嬉しいよ。」

龍月が茶化した。てめぇなら容赦しねぇし。
俺は龍月を睨んで、朔弥先輩に失礼を詫びた。
朔弥先輩は、いやいや。と、首を振って俺の勝ちだ。と、褒めてくれた。

シラットは蹴りもある流派も多いが、あまり用いない。
掴まれた時のリスクを重視しているからだ。
だから、ローやミドルの連打でフェイントをかましつつ、渾身ハイキック。
身長差がないと、距離をつめなくて済む。
懐に入られたら洗練された肘がくる。おそらく。

 「すごい、いっちゃん。見事な頭脳戦!」

 「すげぇっス、維薪くん。朔兄さくにい相手に!」

 「きゃは、強ぇなぁ、やっぱほれるわぁ、維薪くん!」

申、酉、戌がうるせぇ。俺は一笑に付して水分補給。
もう少し突きを多用してもよかったか。あとは、投げ技。次回試してみよう。
また戦ってみてぇ!すげぇ、わくわくする。

 「朔弥先輩。シラットの技教えてくださいよ。」

 「ん?ああ、いいよ。維薪ならすぐ覚えて使えそうだな。」

俺と朔弥先輩の会話に含みのある笑いをした龍月。
次、陽色と真央人まおとな。と、声を上げた。ウェーブ先輩が発狂する。

 「おい、とさか!ウェーブ先輩は最弱だかんな、負けたら口きかねーぞ。」

 「えー!!がんばるっス!」

ケンカが弱ぇと判る立ち方。ウェーブ先輩も同様。
場数でいったらとさか有利。
半年の練習の成果がでれば、ウェーブ先輩にも勝ち目有りか。
ウェーブ先輩は、維薪って意地悪。
と、しょげながらも一応逃げずにとさかと向き合った。
少しは成長したか。

俺は、目の前の最弱決定戦を横目で見ながら、隣に向く。
エサをお預けにされた犬のごとくじっ、と俺を見ていたキモ男。
軽く足蹴にした。

 「おい、一つ教えろよ。」

お前、何モンなの。俺の質問にキモ男は、にやっ。と、笑う。
初めから、ヤバい奴、キモい奴。とは思っていた。
が、しゃべり方、言動などを見ていて違和感。やけに幼い。
風体は大人なのだが、精神がガキだった。
純真無垢。本能優位の限りなく動物に近い心。
そんな奴が関壱會のNO.3だった。となると、可能性は一つ。資金源だ。

 「さすが、維薪。頭の回転の速さ、推理力。おみそれします。」

地獄耳の龍月が割って入ってきた。
キモ男は何も知らないんだ。と。
つまり、巳嵜みざきに利用されただけ。ということか。
判断能力の欠如。不安定な精神。故の無罪。そして入院。成程。
おそらく親の財産、遺産か。または……。

キモ男は、巳嵜を慕っている風だったが、特に依存している感はない。
むしろ、対象が龍月や俺になったようだ。
今も俺の隣でぴったりとくっついてはなれない。
キモいのは変わらないが、独特なこいつの個性。というならほっておく。
従順なイヌ。だと思えば別段気にならなかった。

 「ウェーブ先輩、根性出せよ。」

相変わらず幼稚園児のケンカのような、最弱決定戦。
ウェーブ先輩が半泣きで声を上げた。
根性なんて誰でも出せると思ったら大間違いなんだからな!!と切れ気味に。
何だそりゃ。

 「根性なんて、努力して、努力して最後の必殺技なんだよ!」

俺には、無理ぃ〜!!と、声を裏返した。
あと30秒。の龍月の声と共に逃げに転じた。とさかが追いかける構図。
ウェーブ先輩のメンタル最弱が具現化した。

 「逃げんな、真央人!!」

声をはったのは、プリン先輩だ。珍しい。俺を含め、皆が次の言葉を待った。
ウェーブ先輩も。おそらく。

 「俺にも逃げなかったくせに、そんな奴にビビってんじゃねーよ!」

俺とどっちが怖ぇんだよ。と、一応鼓舞。だろう。をした。
朔弥先輩が、プリン先輩の性格を察したように優しく笑った。
坊主先輩が、ラストスパートだ。と、二人を励ます。
アホ空もがんばれ。と、声をあげた。
ウェーブ先輩が意を決して逃げるのをやめた。残り、15秒。
プリン先輩との闘いを思い出したか、ウェーブ先輩が大振りの右をくりだした。

 「ヴっ……!!」

ウェーブ先輩がプリン先輩と和解に至った闘い―――足踏み。
その時の再現。だが、くぐもった声をだしたのはウェーブ先輩本人だった。
野生の勘かまぐれか。とさかは避けて、ワンパン。
ウェーブ先輩が腹を抱えて蹲った。

 「よっしゃ!勝った!維薪くん、口きいてくれるっスよね!」

とさかが諸手を挙げて喜んだ。まぁ、口は聞いてやるわ。
うずくまるウェーブ先輩に、プリン先輩が水を差し出す。
失敗したときの練習をもっとしとけ。と、アドバイス。

足踏み。は、確かに有効だが、狙い目が大事だ。
プリン先輩の時は、初見だった事が勝因。
それに加え、プリン先輩が先に手を出さない前提だった。
失敗した時のリカバリー必須。まあ、逃げずに戦っただけでも進歩か。

 「良かったよ真央人。陽色も直感が効いたな。」

龍月が両者をほめて、プリン先輩を見て微笑した。プリン先輩が睨み返す。
立ち向かっただけでもすごい!と、アホ空もウェーブ先輩を褒める。
とさかの勘も賞賛した。
その後、各々トレーニングメニューをこなす。
部活の終わりの時間が近づいて、狼先輩が俺に声をかけてきた。

 「お前さあ、まさかシラット習得してから俺に挑む気じゃないよな。」

 「バレました?確実に勝ちます。完勝っス。待っててください。」

武器はいくつあっても構わない。最強まであと二つ。狼先輩、次いで龍月。
経験も重ねていつか必ずぶっ倒してやる。
狼先輩が、嫌な後輩だ。と、舌打ちし、龍月は余裕。口角をあげた。
朔弥先輩は、教えがいがあるな。と、いたずらっぽく笑った。



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あとがき

桃太郎の話。自分でもマジ笑えた。
気づいたとき、ウケる。と思った。いや口にでた(笑)

執筆は25話。ノート3冊目。あれ、、短編のつもりだったのに。
楽しいからいっか!と爆走。
C様との密会(笑)からちょっと話が変な方向へ??大丈夫かしら。
ブログでも書いた通り、、ジャッジよろしくっす!24話らへんっす。
早くUPします。

いやーなんかみんなどんどん僕の手を離れていく。
いいねいいね。楽しすぎます♪

C様、K様、皆さま。
ぜひぜひコメントよろしくです!


2021.11.15 湘




















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